2011年 06月 01日
一期一会?!
ネットで検索したのですが、2008年に出版された祥伝社文庫は入手不可と
なっていて、がっかりしていました。
ところが、先日ふと立ち寄った近所の小さな書店で、みをつくし料理帖シリーズ
を刊行しているハルキ文庫から、新装版として出版されている「出世花」を
見つけてしまったんです。
すべての雑誌が1冊ずつ平置きされているような、時代に取り残された小さな
書店で、ネットでも見つからない本を発見出来たときは、本当に奇跡のように
感じました。
この作品は、妻敵(めがたき)討ちの旅に出て無念の死を遂げた武士の娘が、
「艶」から仏縁の「縁」と改名し、三昧聖(亡骸を湯灌して清め、浄土に旅立てる
よう導くもの)として成長していく姿を描いた時代小説です。
これをデビュー作にするなんて、凄い作家だと思います。
湯灌というのはちょっとショッキングなテーマでしたが、高田さんの他の作品でも
感じられる、心地よいあたたかさに触れることができました。
「出世花」もゆくゆくはシリーズ化されるようなので、楽しみに待ちたいと思います。
その他にも、一期一会はありました。
以前、《マイノリティーの憂鬱》というタイトルで紹介した「Papa told me」という
漫画が、こちらもYoung You ComicsからQueen's Comiicsに版を変えて、
3冊出版されていることに気が付きました。
これは、私が貸していた(差し上げた?)本を送り返してくれた友人のおかげです。
Young You Comicsの1巻から10巻までが手元に戻り、さて、この漫画は最後
はどうなったんだろう?っと調べたところ、この3冊を手に取ることができました。
知世ちゃんが、以前よりふっくらと子供らしくなっていますが、内容はやはり哲学
的で、私の好きな世界観は変わっていませんでした。
反対に、やっぱりダメだったのが・・・
本屋大賞を取った『謎解きはディナーのあとで』
本当に面白くないっつーの!!
本が大好きな私が、何度も途中で読むのを辞めようかと思いました(苦笑)
本屋大賞とはつくづく趣味が合わないと思ったのですが、今調べてみたら、結構
好きな作品もあることに気が付きました。
一番話題になる、若い人向きの作品と、相性が悪かっただけみたいです(^^;
そんな作品が気になる方は、ぜひ読んで感想をお聞かせください!(笑)