2010年 02月 11日
飛龍伝2010ラストプリンセス
20代のときはずいぶん色々な舞台を見たのですが、『つかこうへい』は
初めてかも・・・
主演が黒木メイサというのに惹かれて、某新聞販売店の懸賞に応募
したら、運よくチケットが当たりました。
(といっても3階席だったので、少しお金を足して1階席8列目で観てきました!)

安保闘争の中、黒木メイサ演じる琉球王妃の末裔《神林美智子》は、
全共闘の委員長に祭り上げられてしまいます。
そんな彼女を利用したのは、恋人であり学生運動のカリスマである
東幹久演じる《桂木順一郎》。
決戦の日の機動隊の配置図を盗むため、桂木は美智子を、敵対する
機動隊員、徳重聡演じる《山崎一平》のもとへと送りこむのです。
しかし、いつしか二人は深く愛し合うようになり・・・
60年代版?ロミオとジュリエットという感じでしょうか?!
とはいえ、ただの悲劇ではなく、随所に笑いあり、ダンスあり、立ち回り
ありと、長い舞台を飽きさせない工夫がありました。
黒いジャージの上下で、ほとんど舞台に出ずっぱりの黒木メイサは、
21歳とは思えないくらい、堂々として落ち着いていて、きれいでした。
立ち回りはカッコよかったし、新入生の頃の初々しいアイドル歌手風の
歌声もかわいくて・・・
モデルのイメージが強かったのですが、なんと15歳のときに、つかさん
の舞台で主演しているんですね。
本物!なはずです。
とても好きな女優さんでしたが、もっと他の作品も観てみたくなりました。
東幹久は、何の役をやっても東幹久に見えてしまいます(笑)
でも、アデランスダンスを披露してくれたのは可笑しかった!
一番びっくりしたのが、カラテカ矢部さんです。
なんと、《神林美智子》の初めての男の役だったんです。
つかこうへいの舞台も2度目だとか。
色々な才能を持った方なんですね~・・・
徳重聡さんは、21世紀の石原裕次郎を探せ!というオーディションで
グランプリを取った方なのだそうですが、実は今まで演技をしている
ところを観たことがなかったんです。
しかも、いかにも2枚目風な感じに、食わず嫌いしていました。
でも、彼の演じる機動隊員《山崎一平》は、泥臭くて一途で・・・
美智子が作戦のために自分をだましていたと知った時の、愛憎入り乱れた
長ぜりふには心を動かされてしまいました。
だって、唾は飛ぶし汗は流れるし、2枚目を投げ打っての熱演でしたから。
とはいえ、大音響の中で早口でがなり立てるようにしゃべるセリフが
聞き取りにくかったり、主役二人が座って話しているだけなのに、いつの
間にか何カ月も過ぎているといった、わかりにくい演出もあったので、
私の中では100点満点ではないのですけれど・・・
それでも、フィナーレで黒木メイサは赤いドレスに、男性陣はタキシード
に着替えて、歌とダンスでにぎやかに締めくくられると、なんだか心が
暖かくなりました。
ライブを観たときにももちろんそう思うのですが、お芝居の方がもっと、
出演している方が楽しそうに演じているように感じます。
それがこちらにも伝染してくるのでしょうか。

