2010年 08月 16日
最近のお楽しみ(その2)
先日、『ロックンロール』というお芝居を観に行ってきました。
以前に観た『それぞれのコンサート』で、市村さんと武田君が
共演すると聞き、ずいぶん前からチケットを取っていたんです。
ミュージカルではないとわかっていましたが、まさかこんなに
難解なお話とは・・・・・(;_;)
チェコスロバキアの「プラハの春」以降の、自由を象徴する
ロックンロールが弾圧された時代のお話なんです。
「プラハの春」もよく知らないのに、ソ連とは違う共産主義だの
ドプチェクだの、難解な用語や人名がセリフに飛び交い、一幕
目が終わったときには、きっと頭の上に?が山のようについて
いたはずです。
とはいえ、場面転換のたびに薄い幕が降ろされ、そこにロックの
レコード盤のジャケットが映され、その音楽が大音量で流れると
いう演出はとても斬新な感じがしました。
二幕目には少しこちらの頭も整理でき、お芝居に入り込むことが
できたかもしれません。
また、私が観劇に行った日にはスペシャルカーテンコールがあり、
出演者の生の声も聞くことができました。
武田君は、最後は老人という設定になっているのですが、背広の
下に肉襦袢を着て、猫背で歩いている姿で終わるのが我慢なら
ないようで、盛んにホントは若いと言っていましたね(笑)
その反対に、まったく老けた様子がなかったのは黒谷友香さん。
女子大生の役で舞台に出てきたときには、あまりのスタイルの良さに
呆然としました。
ホントにきれいな方ですね。
市村さんは、やっぱりさすが大御所ですが、今回うまいなぁと思った
のは、母と娘の二役を演じた秋山菜津子さんでした。
たまにはこんな硬派なお芝居も良いものです。
できれば歴史の勉強をし直して、再挑戦したいかも・・・
とはいえ、劇場でもらったチラシの束は厚さが1センチもありました。
これだけたくさんのお芝居やミュージカル、この不況の時代に、採算を
取るのは難しいのだろうなぁと考えてしまいます。
でも、こんな時代だからこそ、現実とは一味違う世界を、たくさんの方に
体験していただきたいなぁとも思ってしまったのでした。